EDDIE

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.5
天才とは孤独であるが故常に悩む。
原題“Genius”
本作は編集者マックス・パーキンズを主人公に据えながらも、天才作家トマス・ウルフについての物語だと感じました。
最近映画館で観た『ライ麦畑の反逆児』のJDサリンジャーにも通ずるところがあり、やはり天才というのは周りには理解されず、孤独に苦しんでいるんだと。
結末は意外な形で幕を下ろしましたが、孤独が故、誰にも病気については打ち明けられなかったんだろうな、と。
特にパーキンズとウルフが酒場で飲み交わすシーンは印象的。そこでは互いに腹を割って話しているかに感じるものの、やはりウルフはどこかそこでも孤独だったのかも。その後、2人で語り合いながらも、2人の女性を見つけるとナンパに行くというね。
そして、ベロベロに酔っ払った状態の時に、愛人アリーン登場。ここまでの一連の流れが強烈すぎる(笑)

本作は実在の人物を描く物語。何か大きな演出がなされるわけでもなく、ただ主軸の2人の掛け合いを淡々と見せていきます。
そのため退屈に感じる部分は多々ありますが、とにかくキャストが豪華。
パーキンズをコリン・ファース、ウルフをジュード・ロウ、アリーンをニコール・キッドマン。彼らの演技を楽しむ意味でも、編集者の苦労や作家の苦悩を知るにはいい映画です。

Netflixにて鑑賞。
EDDIE

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