にく

フランキーの宇宙人のにくのレビュー・感想・評価

フランキーの宇宙人(1957年製作の映画)
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シネパトス奇想天外シネマテーク『フランキーの宇宙人』。登場する宇宙人全てをフランキー堺が演じるのだから、これを『マルコヴィッチの穴』や新『スター・ウォーズ』といった諸作品の「先駆け」とする見方も当然出て来よう。私も外宇宙が内宇宙(堺の夢)へ直結する落ちで『コンタクト』を想起した。
とはいえ、『マルコヴィッチ~』や『SW』新三部作における同一人物の複数化は、明らかにCG技術の発達程度と歩調を合わせているのであって、50年代とは背景を異にするだろう。とすれば、堺の複数化をもたらした要因は一体何なのか。芸人堺の多面性の顕れなのか、あるいは日本的内向の帰結なのか。
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