このレビューはネタバレを含みます
南米コロンビアの貧民街で約50,000体遺体をエンバーミングしたエンバーマー、フロイラン・オロスコ氏の最後の3年間を綴ったドキュメンタリー。
初っ端から遺体の解剖シーンなので繊細な人にはかなりキツイ。
ただ、ホラー映画やその類と違い、ある種死者への尊厳やそうしたものを伴う作業工程なので、自然と見ていられる。
実際観ていてあまり気持ちのいいものではないけれど、こうした職業もあるということがわかる貴重な作品だった。
ずっとエンバーマーとして生きてきたオロスコ氏の最期がエンバーミングもされず墓もないというのはあまりにもやるせない。