Naoya

死化粧師オロスコのNaoyaのレビュー・感想・評価

死化粧師オロスコ(2000年製作の映画)
2.6
南米コロンビアのモルグ街で、約5万人もの死者を化粧し続けた老エンバーマー、フロイラン・オロスコの3年間の記録を映すドキュメンタリー作。治安が悪く、日々事件や事故が多発し死者が出る地域で、設備や備品の整った環境でもないながら、死体のケアを行う姿は衝撃はある。淡々と仕事をこなす姿は印象的で、化粧の業務感は凄まじく、人としての扱いの有無は感じるが、それでも作業の中にもプロフェッショナルな姿があり、彼だからこその流儀、扱い、想いが感じられる。スラム街の残酷に映る場面もあるが、そこに生きる老エンバーマーの勇ましい姿がある。生々しい場面が多々あり、無修正なので、もちろん万人向けの映画ではない。
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