Kumonohate

処女が見たのKumonohateのレビュー・感想・評価

処女が見た(1966年製作の映画)
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尼僧の身でありながら、本寺の好色住職(城健三郎=若山富三郎)に暴行されたことがきっかけで、次第に肉欲の虜になってゆく主人公(若尾文子)。そんな尼僧に憧れていた女子高生(素行不良につき尼寺に預けられていた=安田道代=大楠道代)が事実を知り、自殺した尼僧の復讐を始めるが…。

序盤の凛とした空気、中盤の妖艶な雰囲気、終盤のサスペンスと、なかなかに見応えがある作品。モノクローム映像が、若尾文子の美貌と安田道代の若さを対照的にフレームアップする。色情報が無く形や構図が引き立つためか、あるいは三隅研次監督の美意識ゆえか、映像に隙が無い。
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