Yuki2Invy

レイプ25時 暴姦のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

レイプ25時 暴姦(1976年製作の映画)
2.5
『暴行切り裂きジャック』に続く長谷部安春作のロマンポルノというコトで、脚本も桂千穂、かつ特に女優陣は多く引続きの出演となっていますね。で、多分にヴァイオレンスな(=今作では種々の「レイプ」に特化した)作風もまた引き続き…ではあるのですが、いくら何でも今作はちょっと端的に”酷い”とゆーか、男二人組の暴行凌辱がひたすらに(ほぼラストまで)続いてゆくのですよね(殴って犯して殴って犯して、の繰り返しで)。率直に(+シンプルに)かなり不快な映画だと思いましたし、ソレは女性の側の反応にやや”バリエーション”が付けられているコトも含めてです(つーかだから尚更に不快、てなモンで)。コレもロマンの欠片も無いロマンポルノだな…と思いつつ(かなり白けて)観てましたね。

で、終盤はソコら辺に更に輪をかけて惨たらしい描写のオンパレードで、グロ映画好きな私としては逆にココだけちょっとテンション上がってしまった…とまで言いますか、でもやっぱ極め付きに不快な映画だ…と言って好いかと思いますね。更に更にイラっとしたのが、日活の作品紹介ページを見るってーとどーも今作は塚田末人の成長物語…だったらしいんですよね。あのね、こんなモンのドコが「成長」だとゆーのですか?(単なるボンクラが頭の血管切れ散らかしたダケじゃねーか、と)正直、ふざけるのも大概にしろと思ってしまいましたよ。

コレは監督の趣味だと思うのですが(のちの『襲う!!』とかでもそーしてるので)レイプシーンではまたごく悲愴な感じのクラシック(ブラームスとかバッハとか)をかき鳴らしてる…てのも、正直コレはもうちょっとアンマッチかな…とも思いましたかね。描写のレベルとゆーのが、そーいうので誤魔化せるレベルとチャウんではないか…という(あくまで個人的な)感覚、というコトです。むしろ『暴行切り裂きジャック』でやったよーなヴァイオレンスシーンに「敢えて」暢気な音楽を当てる方…に(どっちかちゅーたら)近いんじゃねーかな、とも(⇒だとしたら、こーいう悲し気な音楽はやっぱしアンマッチじゃねーか!なんて)。
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