このレビューはネタバレを含みます
リアリティの使い方がスゴいというかエグい
3人の空き巣のそれぞれの境遇やそんなに超人的じゃない盲目の老人の戦闘力、銃の命中率に犬の恐ろしさ、全てが現実的でそれ故の体感しやすさがこの映画の恐怖に紐付いてる
この設定ならエンタメ寄りのホラーとしてもっとバカバカしいくらいに盛った造りにしても良さそうなのに、それをあえてしないところにむしろ狂気があって面白い
特に感心したのは、娘を奪った相手を監禁した目的がヤバい。この手のサイコパスに慣れた映画好きなら「娘の代わり」とか安直な想像をしてしまうところ、あまりにも現実的かつ悪魔的発想で震えた。憎い相手なので強引な行為は決してしないというのも人間的で更に恐ろしい
空き巣どもが全滅でも生きながらえてもどちらでも良いって塩梅のカスなのも上手い
