何気に映像化に恵まれる阿部定。やはりイチモツ切断というショッキングさと、それに至ったミステリアスな愛憎劇というのは多くの作家の創作欲を刺激するのだろう。
今作は監督が藍染恭子。主演の阿部定にAVの子を起用してる。ソフトポルノ的な作品だが、昭和初期を表現するには予算的に厳しいな。
事件後の取り締まりでの回想シーンという形で話が進む。
まぁ色々あるが、単純に女優が似合ってないというのが辛い。この麻美ゆまって子が良くも悪くも肉付きが良く健康的で、定を演じる上での薄幸さが微塵もない。排他的なエロティシズムが無いと今作の持つスキャンダラス性が感じられないんだよね。
さらに健康的グラマラスを超えて、お腹周りがかなりフックラしてる様で、基本的にお腹を見せない。着物を胴に巻いたまま、まぐわってる。唯一見せた全裸での騎乗位でも腕で脇腹を隠してたもんな。
シンプルにキャストミス。