Tai

クリーピー 偽りの隣人のTaiのネタバレレビュー・内容・結末

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

不気味な雰囲気が隅々まで行き渡った作品。

主人公夫婦の引越し先の隣人。
初対面から普通の人ではないことは明らか。
日に日に距離を詰めてくる感じが恐怖でしかないです。
もう香川照之の怪演あってこそですが、娘も中々のイカれ具合。
隣人宅の謎の部屋も常規を逸した感じが伝わりました。

しかし、個人的に合わなかった!
サスペンスとしては、タイトルや予告編以上の謎を感じられませんでしたし、その謎が紐解かれるのも早かった。
それ以降はもう殺人鬼にイラつくばかりでした。
娘の実母に割とアッサリ手を下していたのに、設定を思い出したかのように、その後は殺すのを渋る隣人。
常識人なのか、無機質なのか、かと思えば急に感情のスイッチが入る、序盤「この人も実はおかしい側の人間なんじゃ?」と思わせる主人公。
今時、引越しの挨拶で手作りチョコを持って行くだけでなく、家ではかなり苛立ち、変人と言っていたのに、シチューをホイホイ持って言ってしまう妻。
躾けられているとか嘘だろうというほど隣人にタックルをかます犬。
怪しい人物だとわかっていながらも、単身で容疑者宅に特攻して行く警察官×2。
不憫すぎる娘。
色々とモヤっとする所があり、ちゃんと説明されれば理解はできるのでしょうが、1つ1つの歯車がイマイチ噛み合っていない感じがしました。

割と期待していただけに残念でした。
娘のその後だけが心配です。
Tai

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