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クリーピー 偽りの隣人のlunesのレビュー・感想・評価

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
3.4
過去の事件の傷と自責の念により警察を辞めた高倉は、家を引っ越し、大学で犯罪心理学を教える教授として日々を過ごしていた。そんな穏やかな日々の中で、とある未解決の一家失踪事件を調査する事となる。
調査を進めていくうちに、一家失踪事件と風変わりな隣人西野と接点が浮上する。それは巨大な闇への入り口だった・・・。

反社会性人格障害、いわゆるサイコパスを取り上げた作品。
登場人物達が感情的になったり声を荒げたりする日常のシーンと、淡々と手際よく行われていく暴力シーンの対比が不気味さと怖さを増幅させている。

加えて、クセの俳優(もちろん演技力は言うまでもない)香川照之の怪演による西野の恐ろしさは、作品の完成度をさらに押し上げている。
というか、ほぼ香川照之の映画と言っても過言では無い。一人で登場人物全員喰ってしまっている。

サスペンススリラーとして十分楽しめるが、
「なんで一人で行くんだよ・・」
が気になった人も多いだろう。この一点だけもう少し配慮が欲しかった。
(2017/6/17)
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