【過去に観た映画】2016.10.22
サンポートにて。
タイ映画ってあまり観たことないけど、これはとても素敵でいい映画だった。
心洗われ、幸せの涙がつたう。
とても評価が高いのもうなづけた。
湖に浮かぶ水上小学校の先生になった青年ソーンが、前任者の忘れた日記帳を見つけ、この日記帳がモチーフになって、前任の女教師エーンとソーンをつなぐ。
日記帳の書かれた文字のあたたかみと紙だからこその手触り、
ぼろぼろになっていく日記帳に二人の想いが刻まれていく。
ソーンの2012年とエーンの2011年が同じ水上学校のシーンで交互に現れる構成は見事で、小道具等絶妙に配置されていた。
緻密に計算されたシナリオの上手さ。
どれだけ練って、練って練りまくったのだというシナリオ。
すれ違いの妙も完璧で、最後にダメ押しまで入れて、最後にハッピーにさせる。
役者さんもとてもいいし、子供たちがなんとも微笑ましく、伝わってくる。
水上だとトイレはどうやってるんだろうと思った所、トイレをモチーフにした事件が起こる。それが秀逸。
それ以外にも水上学校ならではのエピソードの数々はどれもが必然的で、ドラマの後押しをして、名シーンとなる。
これ、一日限りの上映って、もったいない。
シナリオ書いてる人、自主映画作っている人はとても勉強になると思うなあ。
【写真左】
「すれ違いのダイアリーズ」ポスター
【写真右】
①スタッフに湯浅嬢。
受付に「かがわ演劇祭」のパンフを
置いていただく。
②「すれ違いのダイアリーズ」パンフ。
読み応えあり。