周囲を山に囲まれた湖に浮かぶ学校や家屋
交通手段が小舟だけという僻地
五・六人の小学生を月～金まで預り
一緒に寝泊まりして家事も共にし
生活しながら教育するという環境は学校でありながら家族同然
親子的な子育て物語と
すれ違う二人の教師の成長物語
(彼女のタトゥーや多くのピアス痕はタイでは普通なのかな…)
また
交代した顔も知らない先生二人がお互いに恋焦がれる姿を
上手く絡ませたストーリーも良く
王道と言えばそれまでなのだが
お互いが未だ見ぬ相手への恋心を募らせる過程が微笑ましく
相手を想像しながらのシンクロさせる行動(ダイブ)や
特にお互いの身長を刻んだ柱の傷跡を相手と見立て
おどけてみせる姿は懐かしくも新鮮であり
永らく忘れていた恋心に
荒んだ私の枯れた感情も揺さぶられ
後半彼女が彼を意識しだしてから以降は
もう戻れない時代への懐かしさから
主人公達が羨ましく感じられた
またタイの美しい風景とコムローイの幻想的な祭りの光景や音楽も心地よく
自然と頬に涙が流れた
