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すれ違いのダイアリーズのshinoのレビュー・感想・評価

すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)
4.4
゚+.☆星のタトゥーに導かれて、こんなところまで来てしまうなんて…☆゚+.

初のタイ映画。途上国で生活している「いま」だからこそ観れて本当に良かった〜。大好きな映画に仲間入りです。

舞台はタイの僻地。水上で生活している村の子どもたちのための、小さな小さな「水上の学校」。街の学校から島流しに遭い、違う時期にそこで過ごした、二人の教師のお話…゚+.☆

教師経験がなく、毎日失敗だらけの新米ソーンがある日見つけたのは、自分の前に水上学校に勤めていたエーンという女性の一冊の日記…
校舎にも、生徒の心の中にも、色濃く残るエーン先生の存在…゚+.☆
日記に書かれている彼女の苦悩や葛藤、生徒への想い、星のタトゥーみたいにキラキラした魅力に触れて、会ったこともない彼女を想うようになるソーン…゚+.☆

まずこの話、すっごく協力隊っぽくてまっ先に惹かれてしまった…!
電気・水道・ネット無しなんて…今やアフリカの隊員でも珍しいシビアな環境。笑
ええーそこー?!ってとこからヤモリ出てきたり、湖に入ってなんかよく分からんけど蕁麻疹みたいなブツブツでちゃったり、ナチュラルにそこにヘビがいるって環境に共感の嵐。笑
それでも住めば都で、都会の喧騒からかけ離れた癒しがあったりもするんだよね…

生徒たちがかわいくても、先生も一人の人間。日記に孤独を綴ったエーンと、それを支えに奮闘するソーンの健気さよ…
自分の支えになるものってこんなものだったんだなって、独りになって見えてくる時がある。孤独ってとっても貴重な体験。

1年の隔たり。決して交わることのない二人の時間。エーンが学校で過ごした時間と、ソーンが今過ごしている描写が学校内で切り替わるシーンがとても素敵に描かれています。
そして私が気に入ってしまったのが日記に書かれた手書きのタイ語!呪文みたい!かわいい〜♡笑

田舎の生徒たち、ひとりひとりキャラクターが濃くてとにかく愛らしい。将来を思うシーンとか、汽車を知らない彼らにどうやってそれを体験させるかとか、教師と生徒のあり方も考えさせられるお話です。

自然と笑顔になるふたりのラスト…゚+.☆色んな人におすすめしたくなる作品でした。
どうでもいいけど主人公のソーンが、香取慎吾と山本耕史の仲良しコンビを足して二で割ったような顔してます。笑

気づいたけどアジアの子どもがかわいく見えて仕方ない。
アフリカの子ども、最近はかわいらしさよりも憎たらしさが相まってマンゴー投げつけたくなるときがあります。笑
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