大切な死との向き合い方はそれぞれだ。
境遇が違うから家族を失ったからといって、直接的に慰めあったり、故人のことを話したり、そういうことが出来ない幸夫くん。
不器用でもゆっくり子どもたちと距離を縮めていくシーンは、ユーモアもあり、ほっこりした。子どもたちと共に生活していくことは、愛してない妻を失ったことへの逃避で、愛のなかった結婚生活への免罪符。いつまでも満たされないし、いつかは終わる。
失うところから愛するだなんて、なんて切ないんだろう。
時間の経過とともに髪を伸びっぱなしていくところが、とても好きだった。