アリ

ガーディのアリのレビュー・感想・評価

ガーディ(2013年製作の映画)
3.8
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で。
レバノンはキリスト教者が多いそうで、これもクリスチャンコミュニティのお話です。

障害を抱える息子を地域から排除されそうになった父親が「息子を天使だと思わせて受け入れさせよう!」と突飛なようで伝統的なアイデアをわりとベタに実現させようとするのですが、思いのほかそれが大事になっていって…
事実を告白したラスト、あまりにあっさりと現実的な周囲のコメントには「それでええんかい!」と苦笑いしました。

正直、他愛ないくらいのファンタジーにも思えますが、天使プロジェクトに関わるのはゲイや、ブラックアフリカン系青年、周りから少し足りない奴と思われているおじさん、なかなか「マイノリティらしいマイノリティ」が意識された布陣だったりします。
レバノン本国でもとてもヒットした作品だとか。

キリスト教イスラーム教ユダヤ教と合わせてさまざまな教派のバランスで安定をはかる国と聞くレバノン、西アジアの多様性映画を広げていく土壌があるのかも?
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