十字軍の騎士が“聖遺物”である
キリストを磔にした木の破片という

有り難いのか忌まわしいのか
よくわからないものを教皇の下へ運ぶ話。

道中、船が難破したり食料が腐ったり
空から鳥の死体が降ってきたりして

どう考えても“聖遺物”というより
呪われた装備ですが、かつては敵だった
新たな仲間（イスラム教徒）を連れて
旅を続ける主人公たち。

その先に待ち受ける運命とは？


先日レビューした、某ニコラス映画に
非常に酷似したジャケット作品ですが
制作年はこちらが先なので
果たしてどちらがパクったのか真相は不明

作品のレベルも似たようなものなので
ぶっちゃけ、どうでもいいです。


あちらの方は終始、地味でしたが
こちらは割とアグレッシブに襲撃されます

CGこそ雑ですがストーリー展開としては
そこまで気にならない仕上がり。

また、イスラム教徒との宗派を超えた
友情のようなものは結構好きでした。


あれ？こっちの方が面白くね？

『本物と全く同じ偽物があるとするならば
本物になろうとするだけ偽物の方が、
本物のものよりも本物だ』


それが、今回の件から私が学んだ教訓だ。

11世紀末、キリストの聖遺物である十字架の破片を手に入れた十字軍騎士グレゴリーは教皇に献上する為ローマを目指すが、船が難破してしまい、辿り着いた地で盗賊に襲われていた巡礼者の一団を助けるが…というストーリー。
「デビル・クエスト」をパチったジャケットとタイトルのホラー・ファンタジーアクションです。
助けた巡礼者の一団と共に聖遺物の十字架の破片を運んでいこうとするグレゴリー一行ですが、次々と異常な事態に見舞われていきます。
一行に起こる現象は結構地味なものが多いですね。乗り込んだ船で起こる異変も水が塩水に変わったり、食料にウジが湧いたりといったもので、陸路で進む一行を襲う災いも、鳥の死骸が大量に降って来たり、狼やイナゴの群れに襲われたりといったものですね。狼やイナゴはCGですが、結構チープです。それでも逃げ込んだ小屋の壁や人間に群がってくるイナゴの描写はちょっと気持ち悪かったですね。主人公達に食事振る舞ったばかりに巻き込まれてイナゴに食いつくされる農場の父娘可哀想だった。
途中立ち寄った修道院では憑りつかれた神父や修道僧がゾンビの様になって襲い掛かってきますが、低予算なのでメイクも凝ったものではないですね。噛みついたりするけど直接的なお食事シーンはないです。吊るされて内蔵垂らした死体など死体の状態はグロいのも有りますが、直接的なグロ描写は無いですね。
聖遺物には悪魔を引き寄せる呪いがかけられており、悪魔も登場しますが、序盤の方にちょっと出て来て後は終盤まで登場しないので悪魔が大暴れしてバンバン戦う展開期待すると肩透かし喰らうかもしれませんね。悪魔のCGもPS2レベルです。
主人公の十字軍騎士グレゴリーを「ゴッサム」や「グリム」、「エレメンタリー」といった海外ドラマで悪役演じることが多いジェームズ・フレインが演じていますが、こういう正義感強い善人役は新鮮でした。信仰や十字軍としての活動に疑問もつような描写も有りましたが、特に掘り下げられたりストーリーに活かされてるわけではなかったな。
巡礼者の一行の中にいたイスラム教徒のトルコ人たちと旅の中で助け合い、宗派を超えた友情を結んでいく展開は良かったですね。
クライマックスの悪魔との戦いで、悪魔が地面に降りたら重さで床が抜けて落ちてしまう所は笑っちゃいました。とどめの十字架の破片パンチも。引き寄せられるけど体内に取り込むと滅んじゃうんだな。
低予算の為か全体通して地味な感じで大きな盛り上がりがある訳ではないですが、次から次へとトラブルが降りかかってテンポは悪くなかったので個人的にはそれほど退屈せずに見れました。

何で1回目に悪魔が現れた時に同じことしなかったのか、、、

５年前の映画なのにCGが結構ショボい。

十字軍が聖地エルサレムにてキリストが磔になった十字架の板を持ち帰ろうとした所から物語が始まる。そこから船が難破したり、鳥の死骸が降ってきたり、狼やバッタに襲われたり……仲間もどんどん死ぬ。

せっかくイスラム教の人たちと仲間になったのに無駄死にさせるなんて、この映画何なんだ。クエストと名付けるほどそこまで試練越えてない。

私だったらこんな映画ぜったい選ばない！

27/7/21

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