猿山リム

ジングル・オール・ザ・ウェイ2の猿山リムのレビュー・感想・評価

1.7
 割と最近まで「2」が出ていることすら知らなかったので、買ってみたらシュワちゃん関係ないのね。
 絶対前作と比べられるのに・・・よく出したなと思わないでもない。

 ・・・と、いう事で前作は全く関係が無い。
 子供に人気おもちゃを買うために奔走するという部分を切り取って、別の表現で仕上げた・・・つもりなんだろうけれど、前作の本質を理解しないで上っ面だけ真似した素人の模倣作のような安易な流れはいただけない。

 人気すぎて、なかなか手に入らないからサンタさんにお願いしたプレゼントを、たかが子供の玩具なんだからおもちゃ屋で金を出せば帰ると安易に考えていたパパが焦る前作は、いろんなテーマが詰まっていた。
 今作は独自性を出そうとしたあまり、大事なテーマを切り捨てて、安易な方向にまとめようとしちゃったから、序盤から展開や落ちまで読めてしまった。

 主人公は妻と離婚したおっさん。
 娘を溺愛していて、妻が金持ちと再婚した後も、娘と過ごす時間は大切にしている男。
 そんな主人公が、クリスマスのプレゼントについて、金持ちの元妻の旦那と張り合って・・・。

 キャストを変えるなら、変にテーマを変えずに全く同じテーマを設定の違う家族を舞台で展開させるだけでも面白くなった気がしなくもない。
 他の人の感想を読むと、評判は悪くないようだけれど、わたしはこの結末は非常に歪だと感じた。
猿山リム

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