美園バンビ

ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償の美園バンビのレビュー・感想・評価

4.0
「私達の作る服、例えばブラウスが店頭で2万円で売られているのは、そのデザイナー、実際の工場で働いている生産者、配送業者、検品、そして販売員など、全ての人に幸せであって欲しいと思うからです。」
以前に川久保玲氏が仰っていた言葉を思い出しました。とても好きな言葉です。
では、千円で売っているブラウスのルーツを辿っていくと…?
その答えの1つが、この映画です。

海外の生産者に目を向けがちですが、日本のすぐそこでおきている現実でもあると思います。牛丼を少しでも安く販売しようとして、夜中にスタッフを置かずにワンオペになるのも、同じような事。見方を変えれば企業努力、とも言えます。
しかし、それをブラックだと追及するのも私たちで、じゃあ明日からブラウス1万円で牛丼は千円、ってなったら誰も納得はしない。
消費社会において、物と人の「価値」について、もう一度しっかり考える必要があると思いました。