めいろろ

ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償のめいろろのレビュー・感想・評価

3.5
このレビューに手をつけるのに時間がかかりすぎて他の投稿が2ヶ月も滞ることに笑


今やファストファッションは環境汚染の一つである。
この映像は2015年の出来事であり、現在も変わっていないと思います。
低賃金で雇う企業を大きく裁けないのは働いている人々の失業や収入減少などへのリスクが高く、彼らの職を奪ってまでして勝手な行動はできないから。流行りものは特に安さ勝負なため、賃金低下が進む傾向にあるのだと。

低賃金なだけでなく、その洋服を作る建物すら安全ではない。彼らは今にも崩れそうで危険なコンクリートの中、長時間に渡って洋服を作ることを強いられます。
一日の半分以上働く彼らの日給は約2ドル。時給ではなく、日給が2ドル。

国内発注は3%、その他97%は発展途上国で制作されているのだそうです。
公正価格で雇った場合の価格が本来の価格・価値です。

ファストファッションを身に付ける人々はその真実を知らないから購入する。
このようなドキュメンタリーやネットニュースに取り上げられても消費者への影響は殆どない。

最近の日本だとユニクロやGU、SHEINのような安くて豊富な種類を扱っている大きなブランド。企業は莫大に大儲けしてるのにも拘わらずに雇われている労働者も農家も最低限の生活を出来る収入を得てないのはおかしいだろう。

バングラデシュではもっと酷い仕事があるからここで働いてる人も多いらしく、企業は完全に弱みを握っている。

世界の6人に1人はファッション業界に勤めてるのだそう。 4000万人が衣類工場でバングラデシュで働いており、子供を連れた赤い服を着ていた女性の初任給は月10ドル。

捨てた服は分解せず、200年以上も埋立地に残る。プラスチックが半永久なのと同じ。

大量生産を要求することで、大量の肥料を与える羽目になる。その非オーガニックシャツを買うことは着用する人自身の体に悪影響は無いが、農家やその周辺の人々の体にはその地域で広がる薬の成分が混ざった空気を体内に吸い込むことになるため癌などの病気を発症する原因となっている。
また、インダス川は水が革産業に汚染されており、毒性の水が流れ込んでいるため唯一の飲水が汚染されている。
もちろん国産の野菜もこの水で作られているため、野菜からも発疹などを発症してしまう。街のほとんどの人が貧困なのに病気になってしまうそうです。


服を買えることが豊かなのではなく、豊かになるのはファストファッション企業の収益だけであるんだと。
実はブラックフライデーやクリスマス期間に行われるセールイベントは無駄な浪費ばかりで環境に悪い。

安さに救われている人もいるので好き勝手言えませんが、安いから品質を考えないまま”壊れたら捨てればよい”、”安いから仕方がない”というような商品に満足せずに購入する場合が生まれると思います。
めいろろ

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