Melko

巷説百物語 狐者異のMelkoのレビュー・感想・評価

巷説百物語 狐者異(2005年製作の映画)
3.1
「遺恨や執着が、人の証ってこともあるんだよ」

「なんてつまらない。結局何もかも、身分の違いが元じゃないですか。人に違いなんてあるわけないのに」

映画ではなくて、ドラマスペシャルだった。
TRICKのスペシャルというか。

キャストは豪華だし、話も二転三転するし、ちょこっとアクションシーンもあるから見応えはあるような雰囲気だけど、「ドラマ」の域を出ない規模。
しかも、うすら笑いどころが多いので、コントドラマを見てるような。

キャストの演技合戦に集中するのが吉か。
色っぽく艶のある渡部篤郎の演技がちょっと浮いてる気がする
小物感炸裂してる怪しいキャラを演じさせると右に出るものはいない吹越満
この頃から演技がしっかりしてる小池栄子
ずっとおしっこしてる不潔な大杉漣の安定感
力いっぱいボケまくってるのに、キメるところはちゃんとキメる遠藤憲一
小ボケ炸裂は相変わらずの安定感な佐藤二郎
そして、最初から最後まで怪しさ200%、不気味さの安心感が半端ない嶋田久作

見たことを後悔するレベルではなかったので、次作も見るかな
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