Melko

リンゴのお姫様のMelkoのレビュー・感想・評価

リンゴのお姫様(1974年製作の映画)
3.6
長い間📎したままだったショート。
と思ったら、随分前に一度見て、ゆったりした音楽と暗い雰囲気に早々に寝落ちしてしまい、以降封印していたのだった…気を取り直して。

50年前の作品!
NHKの人形劇だな!って感じ
フォローしてる方が「プリンプリン物語みたい」と仰ってて、なるほど確かに!と

原題 「Jablonová panna」
→訳「Appletree maiden(林檎の乙女?)」

冒頭、どっかの国の王様らしき人が白馬に跨り、ツノの光る鹿らしきものを追いかける
ツノの光は、カップへ。
すぐ近くにあった木にはリンゴが3つ実り、落ちる。リンゴからは女性の幻影が。光るカップで水を汲み、最後の幻影に飲ませると、本物の女性に。王様は、その美しい女性と結婚しようと指輪を渡し、連れて帰ろうとするのだが、その後を追う邪悪な者が…というストーリー

人形の所作やセットの作り、幻想的な色合いとライティングは流石チェコ産。
お話も所謂王道おとぎ話な感じで安心して見られるのだが、他の方もコメントされてるように、全体通して王様がのんびり屋のポンコツなのが気になる。。(苦笑)

邪悪な者に殺されてしまった林檎の乙女
しかし美声を持つ彼女は諦めない、様々なモノに転生しながら、王様に歌いかけて存在をアピール
王様はその存在に気づくのだが、ボーッとしている間に邪悪な者が先手を打ってしまう。
この一連の流れで、王様がポケーっと呆気に取られているカットが何回か挟まるのだけど、それがものすごくシュールで……
特にその最初のシーン、林檎の乙女は鳥に転生するのだが、邪悪な者の手下の鳥軍団が一瞬で連れ去って消してしまう。その際
「あれ、ワテの手に今乗ってた鳥(林檎の乙女)どこ行きました…?」ってなってる王様の後ろで、ガウン持ってた家来がめっちゃ怪訝な顔で
「知りませんがな。てか、はよガウン着てーな」
みたいになってて、、それまで物語の行方を静かに見守ってたのに、ここで吹き出してしまった笑笑 
王様しっかりしろ!!

乙女の諦めない根性に拍手を送りたくなる話であった。ナイツガッツ!

気になった方がもしいたら、コチラからどうぞ
https://youtube.com/watch?v=CB5iH3widmk&feature=shared
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