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13時間 ベンガジの秘密の兵士のxyuchanxのレビュー・感想・評価

3.6
マイケル・ベイ監督作品、ジョン・クラシンスキー主演でベンガジのアメリカ公館銃撃事件を映画化。もっとマシなタイトルつけてれば…。

西側諸国によりカダフィ独裁政権が崩壊させられた後、内覧状態となったリビアのベンガジ。

その後も領事館とCIA秘密基地が残されていたが、2012年9月11日…911から1年後、テンポラリーで手薄な領事館に滞在していたアメリカ大使が過激派に銃撃される。

地元民の警護兵は逃げ、味方である殉教旅団も来ず、非公式CIA拠点にはおいそれと味方も来てくれない。ましてや軍も。

最後の砦となったのは、現地CIA職員の警護役として雇われていた民間軍事組織GRSの傭兵たちだった…と

コンバットアクション映画としてはリアリティも迫力も十分な佳作!さすがマイケル・ベイ。いっときも休めない戦闘に、神経がすり減らされる。

“I’m coming home for good.”

ラストはハッピーエンドかのように描かれてるが、勝利ではなくギリギリでの撤退戦だし、権限とルールの下でしか動けない指揮官と米軍の体たらくで、大使も殺され、ロンをはじめ多くの命が無駄に失われている。

そして泣き崩れるイスラム過激派の家族たちのシーンも挟まれる。

当然のように我々はアメリカ側の視点で観るわけだけど、イスラム諸国の混乱の責任の半分は西欧諸国にもあるし、リビアはこのあと、イスラム国の拠点に。

宗教対立や大国間のエゴ、それをもとにしたテロや戦争から人類が解脱できることはあるのだろうか?🤔
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