カレーをたべるしばいぬ

13時間 ベンガジの秘密の兵士のカレーをたべるしばいぬのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

2012年アメリカ在外公館襲撃事件を描いたマイケル・ベイ監督作品。

カーアクション時のカメラワークや、籠城戦闘の描写がトランスフォーマーそのまま。RPGの軌道を大きく映す画作りが良い。
当該事件自体は、アメリカの過激派によって作成・公開されたイスラム教を侮辱する内容を含む映画に起因しており、これを受けた現地の厳格派による報復になる。結果として大使は死亡し、双方に大きな被害がでることとなった。
映画のクリティカルな部分がYoutubeによって全世界に公開されたことは、TiktokやYoutube等の媒体は十分に紛争の火種になり得るのだという社会情勢を如実に物語っている。(それこそカダフィ政権崩壊がそうなのだが)

カダフィ政権崩壊後の混乱したリビアにおいて、現地の民兵組織と協力関係を築いていたこともあり、市街における敵味方の区別がつかない緊張が描かれている。また、紛争下にあっても市民の生活は実直に続いているというアンバランスさも。ガチガチに武装し戦闘状態にある米軍兵士が、テレビを見ている市民の家を通り過ぎるコントラスト。