ドント

13時間 ベンガジの秘密の兵士のドントのレビュー・感想・評価

3.8
2016年。ライトでグルーヴィでポップな破壊大帝、マイケル・ベイが今までのイメージを脇に置いてぶちかます骨太本格ミリタリー実話映画。12年に起きたベンガジ米大使館襲撃事件を描く。
導入がいささか長め。とは言え空港到着即黒焦げの航空機が目に入るなど尋常でない状況を一瞬か数分で見せる手管やゆっくりとにじむ不穏のトーンは流石。
いざコトが始まってからの銃撃戦と爆発、敵味方のわからないどう攻めてくるかわからない状況などの、狂い死にしそうな押し寄せ方がすごい。そして敵が引くと平穏と静寂。また首を絞められるように詰めてくる敵。そして平穏と静寂。この落差に脳がどうにかなりそうになる。戦闘描写もすごいがこの平穏時の撮り方も見事で、やはりベイはただ者ではない。
米国万歳ではなく軍人ありがとう映画であるあたりにベイの感性が光る。これは映画館で観たかった。観たかったな!(2回書く)
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