えりみ

ディストラクション・ベイビーズのえりみのレビュー・感想・評価

4.1
劇場で。
予告を見て公開前から期待してましたが監督のことは知りませんでした(写真をみてビビリました)。
期せずしてデップーとR指定と時間が同じ(^^)ただ鑑賞感は真逆(--)
こっちは笑える箇所いっこもなし、デートムービーには最も向かないタイプ。
特に意味無く女子もしばかれる(しかも菅田将暉がヤる)ので観る人によっては気分を害するシーンあり。
ただ最近の邦画になかったオリジナル作品&商業映画デビュー作、しかも万人受けしそうにないバイオレンスネタ(しかもエロなし)で攻めてくる感じ、熱くてスキです♪
もっと予算あったら凄いもんになったかも!と思わせる出来だったので「真利子哲也」監督の名前、覚えときます(名前といい顔といいインパクトあり過ぎデスケド)。

オープニングのひなびた港町の風景とノイズみたいなギターサウンドの組み合わせにゾクゾク。中盤の更にドラムの重低音が響くトコも劇場で観て良かった~♪って思った。
向井秀徳って人は知らんけどエンディング曲もバッチリ!

最初は広島?岡山?どこやろ?と思って観てたら途中で四国と分かる。
愛媛県松山市。実地でロケしてるみたい。
街おこしにはとても向かない内容で大手映画でもないし、てっきり「捨てがたき人々」みたいに監督が地元出身なんやろうと思ったら東京出身!?。松山の人は太っ腹やなぁ、アーケードの商店街まで使わしてあげて。
三津厳島神社の喧嘩神輿をもっとじっくり見せて欲しかった!
松山のスケーターは若くしてキャバクラ遊びするんやねぇ、すごいとこやな(゚ロ゚ノ)ノ

誰かれ構わず喧嘩を売る主人公に柳楽優弥、ドハマリ。
「楽しければええけん、お前もそうやろ。」とだけ。あと二言三言喋るのみ。
格闘技の試合で「当て勘」て言葉聞くけど、泰良の一発で顎を打ち抜くシーンはまさにそれ。山本“KID”みたい~
ただ、どつかれた傷やどついた傷の治りが早いのはミュータントの特殊能力みたいでちょっと・・・最初の方はエグイ感じのヤラレ顔よかったんやけど。レビュアーの皆さんの「サイヤ人みたい」に納得。

菅田将暉、チョケたちょんまげの似合うこと!この子だけ関西弁やし完全大阪のノリやしヘタレやし、まさに狂言回し。

小松菜奈、ゲスキャバ嬢がこんなに似合うとは!「予告犯」で純朴そうな可愛さ全開の中華屋ウェイトレスをみたばっかりなので余計対比が凄い。ホンマ「万引きクソビッチ」に化けた(´▽`)

三浦誠己と池松壮亮のチンピラコンビがまたいい。
三浦誠己がびっくりする程ヒョロ長くて、これまた長いリーチを生かしたボクシングスタイルで喧嘩するのがいい(そして負けっぷりも恰好いい!)。
池松壮亮のヘタレ感たっぷりの後頭部へのサッカーボールキック、最高♪

弟のパートが・・・ないと薄っぺらくなるかもしれへんのやけど、最後あれで終わるならやっぱり無くてもええのかなと思ったりしたりなんかしたりして。あれでバランスとってるのかな。

ベンツをボコボコ叩いたり、リアウィンドウに顔叩きつけたりした時はやるなぁと思ったけど、車の衝突シーンはさすがにショボくてちょっとがっかり。車のドアが妙に軽かった(小松菜奈のブチゲレシーン)のも。このへんはさすがにお金かかるもんねぇ。。。
えりみ

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