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ソウル・オブ・スタックスのKSのレビュー・感想・評価

ソウル・オブ・スタックス(2003年製作の映画)
3.5
60年代から倒産する89年まで多くのR&Bを生み出してきたスタックス・レコードの誕生から倒産までを駆け足で振り返ったドキュメンタリー映画。


マッスルショールズしかり(『黄金のメロディーマッスルショールズ』は、事実とは少し違うようですが…参考文献「ゴーストミュージシャン」)、このスタックスもそうであるように黒人と白人が世間から後ろ指を指されながらも一緒に作っていたんだな当時の関係者の証言から分かった。しかし、この映画のポイントは、キング牧師の暗殺がそこに大きな亀裂を生む要因の一つになったことが描かれていて面白かった。あの暗殺は、人々にそれだけ冷静さを失わせる出来事であったんだな、改めて実感した。

黒人の音とは何かと最近考えていたが、映画の中でアイザック・ヘイズがゴスペルを作り変えてサム&デイヴの「You Don't Know Like I Know」を作った話があったように、個人の音楽的バックグラウンドによる影響が大きいのかなと思った。当時は黒人と白人は同じ街に住んでおらず分け隔たれていたことなとが大きな要因の一つだったのかなとも思った。街の成り立ちが音楽に大きな影響を与える一つの要素なのかなとも思った。
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