このレビューはネタバレを含みます
第二次世界大戦後1945年のデンマークで実際に行われたドイツ軍の少年兵による地雷撤去の話。
当時デンマークはドイツに占領されていて西海岸に220万個もの地雷が埋まっていた。
ドイツが敗戦国になった際にイギリスの提案を受け地雷の知識など全く無い少年兵14名に素手で作業させた。
作業を指揮するのはドイツ軍を憎むデンマークの軍曹なんだけど、初めは少年兵にろくに食事も与えずに奴隷のように扱っていた。しかし死んでいき、すり減っていく少年兵たちにだんだんと父親のような感情を持ち始めて…
調べたところデンマークはドイツ軍の統治下にはあったものの、はじめは割かし友好的な関係を築いていたそう。
しかし軍曹はかなりドイツ軍を憎んでいたし非人道的だった。そう思わないといけない風潮だったのか本心かはわからないけど、そこからの軍曹の気持ちの移り変わりや葛藤は人間らしくてとても楽しめた。
少年兵の頭を撫でるシーンは本当の親子のように見えたしラストシーンなんてそのあとが想像できるから見るに耐えなかった。
うん名作だ
しかもこの史実は最近まで公になってなかったのだと。監督が調べていくうちに少年兵達のことを知ったらしい。だからまだデンマークには大量の地雷が残されているらしい。
勉強にもなった
感動もした
かなりオススメの1本。