傑作。
戦争は終わった後も続いていくものなんだと痛感する。
自国を侵略した敵国の兵士は全員憎むべき対象なのだろうか。
酷いことをした国だからその国の人間に対して酷いことをしても良心は傷まないのか。
相手側だって被害者で、自分と同じ人間で、国に帰って家族や友人と平和に暮らしたい気持ちは変わらないはず。
少年たちが生きて帰れる保証もない中で自分の国がした後始末をさせられている姿が痛ましい。
エルンストが地雷原を歩いていくシーンで号泣。
撤退していくドイツ兵に殴りかかるほどドイツを憎んでいた軍曹が、段々と彼らに寄り添いあっていくようになる心境の変化が丁寧に描かれていて良かった。
2度とこう言う悲劇を生まないでほしいと思う。