AAAplusA

ヒトラーの忘れもののAAAplusAのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
5.0
なぜ感情が揺さぶられるか?不条理対し、怒りに似た感情がなぜここまで沸き起こるのか?
それは、加害者からの目線を維持しながら描いたことに尽きると思う。
ナチスの被害者→戦後に加害者、戦中の加害者→戦後の被害者。境界に濃淡があって移ろいがあるところに、真実があり、大切なのだと改めて気づかされる。少年の復興に言及する科白は秀逸で、両者の境界の意味を問い、戦争とは何かを感じさせられる。
やっぱり、白だけだと一方的で、頭を垂れて聞くしかなくなる。自分自身、気を付けなければならない。
ラストの淡白さがいい。盛り上げないのがいい。この感じは共感できるし、勉強になった。
AAAplusA

AAAplusA