waca

ヒトラーの忘れもののwacaのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
4.0
【この怒りはどこにぶつけるべきか】
1945年、ドイツ軍は敗北し第二次世界大戦が終結。終戦直後、デンマークの海岸沿いにかつてのドイツ軍がばら撒いた220万個の地雷の撤去作業を捕虜となった少年兵たちが行うことに…。少年兵たちの大半は戦争はおろか地雷すら見たことのない兵士とは名ばかりの素人たち。
一方、ドイツ兵に自国の地を散々踏み荒らされた戦争の恨みを持ちながらも、ドイツ人であるというだけで何も知らない少年兵を地雷だらけの海岸沿いで撤去作業を強制させることの呵責に耐えかねるデンマーク軍の軍曹。
誰も悪くない、けど、誰も間違ってない。戦争に正解も結論もなく、あるのは眼前の勝敗とそこに流れる幾多の血と涙のみ。
戦争は経験したことないけど、戦争映画を観るといつも烈しい怒りと哀しみで居た堪れない気持ちが押し寄せてきますが、本作はかなりのボルテージできます。
>
正直、地雷の撤去作業シーンはそこらのホラーよりも脈拍が高くなることは間違いありませんのでお気をつけ下さい。ちょっとポップなタイトルとは裏腹の本編に度肝を抜かれました💦
waca

waca