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ヒトラーの忘れもののDAのネタバレレビュー・内容・結末

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

Land of Mine

メンタルにきます。観ている最中、観終わった後も「…しんどい…」と落ち込むが、観る価値はある。
戦後に地雷除去を命じられた少年兵の話であり、いつ地雷が爆発するか恐怖する子供達の「死ぬんじゃないか、死ぬんじゃないか」という極限状態を観ている側も共有してしまいとても苦しい。だがこの感覚は戦争を知らない世代だからこそ触れた方がいいと思った。

個人的に双子の兄弟の存在がとても印象的だった。突然消えた半身。
爆死した子供達のなかで、初めて跡形も残らずいなくなってしまう。そこに至るまでの爆死描写(人物描写は避けていたり、重傷だが生きていたり)を踏まえるとかなりショッキングで、残された片割れの「兄はどこに行ったの?」という混乱がガリガリこちらの心を抉る。

戦争が残すもの
観て良かった作品。

※日本版ポスターと邦題『ヒトラーの忘れもの』はかなり集客目当てのもので、微妙。英題の「Land of Mine」はダブルミーニングも含め良いと思った。
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