福福吉吉

スティールワールドの福福吉吉のレビュー・感想・評価

スティールワールド(2014年製作の映画)
2.5
近未来、地球はUFOで襲来したロボットに支配され、人々は首に発信装置を埋め込まれて一切の外出を禁止されるという抑圧された生活を強いられていた。とある町で暮らす少年ショーンは、町を出て行方をくらませた父親との再会を夢見ていた。そんなある日、偶然にも発信装置をショートさせることに成功したショーンと仲間たちは、監視をかいくぐって町から脱出する。

ショーンら子供たちが発信装置を無効化して町を飛び出したところは、少年たちの冒険を描いていて、観ていてワクワクした。ショーンは行方不明の父親を捜し始めるのも当然の流れで自然だった。しかし、ショーンがなぜかロボットを支配できるようになって、訳が分からなくなった。ショーンがロボットを支配できる理由は最後まで一切説明なく、「偶然」ということで処理されているのはいかがなものか。それまでスケールの小さい話で済んでいたものが急激に地球規模の大きい話にするには無理があった。「ロボットに支配された地球」という世界観を総崩れにする「人がロボットを支配する」という事象についてはしっかり描写しないと駄目だと思う。
ストーリーとして盛り上がりもあり、面白い部分もあっただけに残念に思った。
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