夏蝿

アンダーカバーの夏蝿のネタバレレビュー・内容・結末

アンダーカバー(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

特に派手なアクションは無く、現実にあったことを忠実に物語にしたという感じ
謎のスピード感はある
始終ガムをくちゃくちゃ噛んでいるキャラクターが出てくるので、クチャラーに殺意を持つ人は絶対に見ない方がいい

本当にアンジェラのガムクチャがどうしても不快で不快で、もはや意地で最後まで見た
職場でガムを噛める自由さ等は見習うべき箇所だが、口を開けて咀嚼することが許される文化圏は本当に理解できないし、演技としてガムクチャが必要だったとしても、その音声に何かしらの意図が無いなら音量を調節するなり何なりしてほしかった
本当にただただ不快

日本において見た目ではマジョリティーに属しているので、白人至上主義者を見ていると、何だか身内の恥というか、身から出た錆が増殖しているというか、兎にも角にも嫌な気持ちになった
そして同時にアジア人差別の経験から、全員苦しんで死ねという気持ちにもなった
全員の思想や考えが生々しくおぞましい
死ぬまでコーカソイドの居ない国に住まわせたい
ただ、私を含め外国人と聞いてすぐ連想表象するのが銀髪碧眼の白人という人間は、100%白人至上主義者のことを批判できないんじゃないかと思う
意識的に差別し行動する連中と、無意識に差別し言外にそれが現れる連中
被害の差はあれど差別主義者に変わりはない

ネイトの敵側をも共感しうる属性は、ハンニバルのウィルのような危うさを持っているようにも見えるが、結局正義は揺らがなかったな

悪の白人至上主義者vs正義のFBIという構図の割には、FBI内がほとんど白人で構成さており、結局の所白人vs白人という結果になっている
身から出た錆を同族が殺すということなのだろうか
夏蝿

夏蝿