ローズまりぃ

アンダーカバーのローズまりぃのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーカバー(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

483本目。
8月配信終了一気見39作品目。
一瞬ハリー役のダニエルだとは思わなかったよ。
実話に基づいてる潜入系の話。これが??!ダメだぁ…配信終了シリーズでサスペンス系たくさん観てきて犯人探しできてると思ってたけど犯人はコイツと断定されてるのに対して全く疑わないで1番温厚そうなやつが犯人だったとはやられた。



FBI捜査官として優秀な評価を得ているネイト。その仕事ぶりを見た国内テロ課の上司アンジェラは彼にある潜入捜査を命じる。彼女は近いうちにここワシントンDCで大きなテロ行為が行われると踏んでいた。その根拠は白人至上主義者のダラス・ウルフという男のラジオ番組。ネオナチやKKKなどの差別団体から支持されカリスマ的存在のウルフは自身の番組で「大きな計画がある」と宣言していたのだ。ネイトの任務とはネオナチの仲間に入り込みウルフの情報を手に入れること。自分には荷が重すぎると躊躇するネイトにアンジェラは「絶対にできる」と断言。ネイトはウルフについて学び頭をスキンヘッドにし元海兵隊の軍人という偽の経歴を作り上げる。すっかり別人の外見となったネイト。アンジェラに紹介された情報提供者に導かれウルフと通じているギャングのボス、ヴィンスの待つパブへと向かう。
ヴィンスの信用を得るためネイトは「医薬品会社を経営していてどんな薬品でも手に入る」と嘘をつく。ヴィンスはネイトを気に入るがなかなかウルフに紹介しようとはしない。焦るネイトにアンジェラは「人間として彼らに共感しなさい」と指示。数日後ネイトはヴィンスの友人ジェリーの家に連れて行かれる。ジェリーは既婚者で知的で穏やかな人物。庭には子供のために作ったツリーハウスもあり日曜大工が趣味の良き父親。ネイトはジェリーが他の仲間と全く違うタイプであることに驚く。それでもやはり彼も徹底した白人至上主義者なのだ。ジェリーの家からの帰り道白人女性と黒人男性のカップルを見かけて襲いかかろうとする仲間を咄嗟に止めてしまうネイト。彼らはネイトの行動に疑問を持つ。その後ネイトにダラス・ウルフの決起集会参加のチャンスが訪れる。集会後ネイトはウルフに近づき「あなたの全米進出に出資する人物を紹介する」と言う。喜んだウルフは「電話をくれ」と連絡先を教える。
ネイトはジェリーの家で知り合ったアンドリューと共にウルフを先頭にしたデモ行進に参加。そこに反ファシスト派と警官が乱入し周囲は大混乱に。ネイトは負傷したアンドリューを連れジェリーの家に避難。ジェリーはネイトにブラームスを聴かせる。彼はネイト同様クラシック音楽に造詣が深かった。2人はすっかり意気投合するがジェリーの「黒人は動物以下だ。文明を作ったのは白人だ」という言葉を聞きネイトは落胆する。数日後ネイトはアンドリューの家に呼ばれる。彼はオハイオに本部を持つアーリア人同盟の代表者でワシントン支部設立を画策していた。「革命的な行動を起こす」と息巻くアンドリュー。それが何かを探るためネイトはウルフの家に向かう。しかしウルフは資金要求の話しかしない。一方ヴィンスは仲間の中に潜入者がいると感じていた。疑惑の目を向けられたネイトはFBIが用意した多額の資金をウルフに渡し代わりにテロの情報を要求する。ところがウルフは資金を拒否したどころかFBIに助けを求める。ネイトが何者か知らないウルフだが対応したアンジェラに「いかれた奴に脅されている」と話したのだ。ウルフにテロ計画などなかった。彼は白人至上主義ですらなく単なる金儲けでやっているエンターテイナーだった。
FBIの上層部は見当違いの捜査をしたアンジェラを責め立てる。ネイトも自分は利用されたと怒りがおさまらない。捜査は打ち切られネイトはジェリーを訪ねて「西海岸に行くことになった」と別れを告げる。ネイトの落ち込みを見たジェリーは「何年も考えていた計画がある」と言い彼をツリーハウスに導く。テロを計画していたのはジェリーとその仲間だったのだ。彼らは爆弾製造のための硝酸アンモニウムを必要としていた。ネイトは威力の大きい過酸化アセトンを調達すると申し出てアンジェラと共に偽のアセトン缶を用意。しかしネイトの家を見張っていたジェリーは彼を怪しみテロの決行日を早めると言い出す。予定が狂ったネイトはジェリー宅のトイレからアンジェラに電話するがFBIはすでに突入準備を始めていた。ここで爆弾が爆発するとジェリーの妻子にまで危険が及ぶ。考えたネイトはジェリー達の注意をそらし時間をかせごうとする。それに気づいたジェリーが跳びかかり殴り合っているところへアンジェラのチームが突入。取り押さえられ連行されるジェリーがネイトを見つめていた。事件の解決後ネイトとデモに参加していた元ネオナチの青年ジョニーがある学校で子供達を前にスピーチしていた。「僕は何もかも黒人のせいにし学校や警察のせいにしていたんだ」。そんなジョニーを温かく見守るネイトの姿があった。
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