nao

OLの愛汁 ラブジュースのnaoのレビュー・感想・評価

OLの愛汁 ラブジュース(1999年製作の映画)
-
友人から「オリジナル版では椎名林檎の「ここでキスして」が劇中に流れるが、それ以外では権利関係で椎名林檎の歌がドビュッシーの「月の光」に変わるらしい」という都市伝説めいた話を聞き、ラピュタ阿佐ヶ谷へ。

運良くオリジナル版の上映で椎名林檎の歌が流れる中、名作を堪能できた。
ここがまるまるドビュッシーに代わっちゃったら別モンだと思うってくらい椎名林檎が効いてた。

彼氏に振られたOLが電車で寝過ごして寄りかかっていた年下の男子大学生と関係を持つ話。よくありそうなんだけど、男の子が若さ特有の無敵感をまといながらも肝心なところでへっぴり腰になるところや不満や希望を口に出せない流されがちなOLが妙にリアル。そんな主人公の突発的な感情の昂りに合わせて「ここでキスして」が流れてばっちりキマってた。もはや大学生らしいぬるっとした別れにもノスタルジーを感じた。

ラストの電車のシーンも好きだな。電話もしようと思えばできるし、電車でまた出会えるかもしれないけどもう出会えない予感がする最後。

主人公の友人役で林由美香が出ていて、やはり彼女がうつると画面が華やぐなと思ったりもした。
nao

nao