新宿の昭和館地下が懐かしい。
主演の蛍雪次郎が平成『ガメラ』シリーズに出たときには感激した。
『痴漢電車シリーズ』から、ずいぶん遠くに来たものだと。
これは昭和3年の張作霖爆殺事件の時に、彼の黒真珠の指輪を得た日本兵が亡くなったことから始まる。竹中なおと(まだ直人と表記されていない)が「松木」清張役で怪演し、楽しそうに事件を解説している。
昭和史の謎のパロディーだ。
きっちりとピンク映画の約束を守りつつ、遊びに遊んで、映画作品としてのクオリティーと面白さがある。
さすが滝田洋二郎監督。さすがピンク映画だ。