TaT

ひめごとのTaTのネタバレレビュー・内容・結末

ひめごと(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

変態映画と聞いていたけれど、そこまで過度な描写はなく、耽美な世界(特に饗宴のシーンの絵画的美しさ)と作り込まれたシナリオに魅了されました(シナリオに引っ掛かっかる部分があったので2度鑑賞)。 

冒頭から度々出てくる死神的存在と鳥。「今振り返るとナタリーの意図は明らかだ」と語るサンドリーヌ。恋人の存在を頑なに隠すナタリー。あっさり採用される面接。ほとんどがサンドリーヌと出会う前からナタリーが仕組んだことだと思うと「マルホランドドライブ」的合点がいくことが多々あり、色々考えた後ネットで答え合わせをしてみたら同じ様な考えの人がちらほら。 
結局最初からクリストフの手のひらで転がされていたと思うと怖い...。でも、クリストフにとってはナタリーの狂気は予想外だったのでしょう。金を数えてるときとか完全にぶっ壊れてましたからね。 

ラストの全てを手に入れたけれど虚しさを抱えたサンドリーヌと狂気から再生したナタリーとの対比も良かったです。 
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