JunichiOoya

眠れ蜜のJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

眠れ蜜(1976年製作の映画)
5.0
国立国際美術館「回想の岩佐寿弥」集二日目(千秋楽)
岩佐さんの映画、リアルタイムで出会ったのはこれが最初。数十年ぶりの再会に感激ひとしお。

根岸とし江、吉行和子、長谷川泰子が「フィクションとノンフィクションのあわい」を文字通り「演ずる」監督の岩佐もカメラの田村正毅も「演じる」。

オムニバス三本の中で巷間評価の高いのは長谷川さんの舞いなんだろうけど、個人的には根岸とし江が圧倒的。森崎東がどの本だったか「とにかく踊りのやたらうまい子」と多分にセクシャルな魅力を持ち上げていて、ティーンの私も一人顔を赤らめながらスクリーンに見入っていました。
おかっぱなんで、時期的に桃井かおりと被る部分も多かったし、桃井もバレエの人だから踊りはお手の物だし。
でも私はとし江さん派で、『眠れ蜜』の彼女はその頂点。

音楽が井上堯之風、岸部シローが伊丹万作全集読んでる、オオカミウオがまるで狼らしくない。石橋蓮司がいつもどの映画も(あの頃は)おんなじ石橋蓮司。みんな痺れる。(吉行和子編も混じってるけど)
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