サチさん

レディ・プレイヤー1のサチさんのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.5
IMAX3D初体験で視聴。冒頭のカーレースの立体感が特に凄まじく、このシーンだけでも3Dと相性の良い映画が観れて良かった。

【内容について】
「ゲームの世界では皆一人一人が主人公であってヒーローである」「アバターの先には必ず個人が居る」「ゲームは遊び場であって搾取の為だけのマーケットではない」「バーチャルと現実は結局別物」という、ゲームをやり込めばやり込むほどついつい忘れがちな教訓を改めて気付かせてくれる。
もしかしたら、スピルバーグ監督はこの映画を見終わった後にあらゆるジャンルのオタク同士が集まって「あのシーンで○○映ってたよね?」などと談義に花を咲かせる様子まで想定してこの映画を作ったんじゃないかと思えるぐらい古今東西の小ネタが満載で、視聴した後も観客を飽きさせない。
映画の終盤、アタリ社のレトロゲームを全世界にブロードキャスト配信という「ゲーム業界の昔と今」を直結させて、言わずとも歴史を物語っている演出が面白い。
ゲーム・アニメ・漫画・映画オタク達の好きな食べ物ばかりをバイキングにしたような、極めて贅沢な作品だった。

【特にツボに入ったシーン】
「OVERWATCH」のトレーサーが至る所に登場して、ゲームでお馴染みのビシュン、ビシュンというダッシュの音まで再現されていたのは感激。

予告にも登場したガンダム(初代)。出番こそ短いが、出撃直前の台詞は「OO」の若干オマージュ、決めポーズは「ZZ」、対戦相手はあの「メカゴジラ」という抜群のインパクトを残してくれたのでガンダム好きな自分はただひたすら涙目になるしかなかった。

ハリデーがかつて好きだった「ゴールデンアイ」、ニンテンドー64で育った世代にとっては笑いを必死に堪えるしかなかった。武器禁止・チョップのみ・オッドジョッブ使用、このゲームの経験者であれば誰もが一度は通る道である。

他にも「borderlands」のクラップトラップ、「Gears」のランサーアサルト等の洋ゲーネタが満載で、この界隈が好きな方もぜひ今の内に劇場でチェックです!
サチさん

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