しんご

レディ・プレイヤー1のしんごのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.3
映画好きでこれに胸踊らない人いるの?ってくらいテンション上がる作品。スピルバーグって70歳過ぎてるのに感性がいつまでも豊かな少年、というか根が熱烈なヲタクなんだと実感。

自分ですら元ネタの映画が20本近く分かったくらいだから、よりマニアな人には堪らないんだろうな。顕著なのがスピルバーグの親友であるキューブリック監督へのオマージュであの「シャイニング」(80)がそのままストーリーに組み込まれていること。これが本当に最高で、未鑑賞の方には是非元ネタをご覧頂きたい。そんな中さりげに「サイコ」のあのシーンが挟み込まれたりする演出のセンスはさすが。

さらに言うとスピルバーグの弟子ロバート・ゼメキスへのオマージュも堪らない。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85)の監督で有名ですが、作中にデロリアンが出てきたり「ゼメキス・キューブ」なるアイテムが出てくるのには思わずニヤリ。ちなみに、本作の音楽を「バック~」と同じアラン・シルヴェストリが務めているのも心憎い。あのシーンで鳴りますよーあのイントロが!笑

肝心なストーリーは現代らしくVRを素材にしたエンタメ。着地点はベタだけど逆にこのシンプルなストーリーラインで良かったと思う。本当の冒険は心身共に傷つくし、でもその中で掴んだ喜びが一番最高なんだよね。人生はリアルで楽しいのが一番だよねという前向きなプロットが熱い。

「バラのつぼみ」「アイアン・ジャイアント」「エイリアン」「ジョン・ヒューズ監督」「ターミネーター2」..もっと話していたい!笑。映画ファンがいつまでも語りたくなる作品です。

あとサイモン・ペッグの使い方がずるい。本作で一番いい仕事してたね。
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