良作。イドリス・エルバが演じるガンスリンガーのロヲランド・デスチエインが凄く格好いい。古い拳銃で、流麗でもあり剛直でもあるやうなアクシヨンの樣には目を瞠るものがあるだらう。リロヲドの場面は夲當に格好いい。
キングの作品では割とお決まりらしいのだが（私はあまり原作小説を讀んだりしないので夲當にさうなのかはわからないが）、學校の教室で云ふとナアドに近い中心的存在ではない子が主人公になる事が多いらしい。確かに「IT ❝それ❞が見えたら終わり」もそのやうな子が主人公だつたわけだが、今作の主人公も最初は心がナイーブな感じだつた。實の父親を事故で亡くしたといふ背景がそこにあらわれてゐるのかもしれない。さうした背景を持つた少年が、同じく父親を亡くしていて復讐の鬼と化してゐるロヲランドと行動を共にしてゐる中で、心を強くし、成長していくのである。壹方のロヲランドもジエイクとの交流の中で孤獨を癒やしていくわけだが、此二人の關係性がとても良い。
アクシヨンもさることながら、世界觀、ストヲリーにも好感の持てるいい作品だつたと思ふ。
