85点
ストーリーの作り込みは断然良い。ただ、ベイヘムアクションがなかったり、下品でブラックなコメディがあまり無いのは、口惜しさがある。脳筋ぶりを楽しんでた人には肩透かしになってしまうかもしれない。
ストーリーは、長い期間の空いた続編にありがちな引退とか大人になれよ的な感じだが、「年齢」とか、「時代」「人生」といった、様々な要素が一貫性を持っていたため、なかなか良かった。謎の敵に襲われたウィル・スミス扮するマイクは、復讐をしようとする。しかし、大人になって、その場の感情で動いてしまうようなバッドボーイズを卒業しようとするマーティン扮するマーカス。
ウィル・スミスに何かしらの恨みをもって復讐してくる謎の敵。この敵対する2つが、どちらとも「復讐」という感情によって動いていて、その対比構造が良い。ただそれだけでなく、その後のマイクに関する衝撃的な展開でそれが単なる映画構成上の作りだけでなく、物語の深みにもなっているというのが良かった。
ただ、ベイヘムによって全編ほとんどドンパチやってたような印象のある今までのシリーズより、アクションがおとなしめになっているのは、少し退屈してしまった。
良くも悪くも、とがりのない優秀な映画。
