EDDIE

バッドボーイズ フォー・ライフのEDDIEのレビュー・感想・評価

4.4
こ、これはシリーズ最高傑作!マイケル・ベイ色は確かに足りない。だが爆発を除けばベイにも劣らぬ見応えあるアクションの数々。既視感のあるストーリー展開もあらゆる要素をブレンドして最高の化学変化に。One Last Time!!
バッドボーイズよ、永遠に!

いやぁめちゃくちゃ満足度高いです。
『バッドボーイズ』ってマイケル・ベイ監督のデビュー作であり、出世作なんですよね。バディムービー大好物な私の原点が本シリーズにあるんだと思います。
このシリーズ劇場鑑賞は本作が初めてなんですけど、過去作はレンタルで鑑賞して2人の掛け合いに笑わせられて大好きになったんですよね。
で、待望の最新作。爆発に爆発を重ねるド派手なバッドボーイズシリーズにやや蓋をかぶせたような落ち着きを見せながらも、アクションは十分に見応えがありました。

むしろ冒頭のカーチェイスのシーンだけで入りの感情としては満点です。
ただ様子が違うのは、かつてこれまでバディ、いやバッドボーイズとして組んできたマーカス&マイク。マーカス(マーティン・ローレンス)は孫が生まれそろそろ警察を引退しようと考えており、マイク(ウィル・スミス)は変わらず独り身でこれからもガンガン捜査に取り組んでいきたい所存。
永遠にバディとしての絆を誓い合う2人も今回ばかりは互いの想いがすれ違い、マイクの思い通りにはいきません。

そして、本作で魅力的だったのが新キャラたち。マーカスは体格のせいもあり衰えが隠せませんし、相変わらずイケイケのマイクについていけません。そこで花を添えるのがAMMOというエリート部隊で、リーダーのリタ(パオラ・ヌニェス)を筆頭に、ドーン(アレクサンダー・ルドウィグ)、レイフ(チャールズ・メルトン)、ケリー(バネッサ・ハジェンズ)という個性派揃い。
個人的にお気に入りはマッチョなのに知性派なドーン。彼の背景も紹介があり、その伏線を巧く活用した終盤の活躍シーンはめちゃくちゃアガったし、笑いました。

今回敵キャラとして登場したイザベル(ケイト・デル・カスティーリョ)やアルマンド(ジェイコブ・スキピオ)らの背景設定も良かったです。ちょっと既視感ある演出や正体でしたが、それらは物語に深みを与えましたし、さらには結末にいいエッセンスを加えました。

おそらく「バッドボーイズ」シリーズの中では一番見やすく、映画としての完成度は演出の巧みさも含め一番高いと思います。
一方でマイケル・ベイ監督の予算や爆発を活用しまくったド派手演出でシリーズが好きになった人にはやや物足りないかもしれません。
ただベイ味があまり得意ではない私としては何度も笑ったし、泣かせてももらったし大変満足度の高いものとなりました。

しかし本作では思わぬ形でマイケル・ベイを味わうことができるので、これから鑑賞の方は是非とも楽しんでいただきたいです。

#2020年劇場鑑賞17本目
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