真っ黒こげ太郎

フリント・怒りの脱出の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

フリント・怒りの脱出(2013年製作の映画)
3.7
ランボーにオマージュを捧げたロシアン・ランボーこと「FLINT ~フリント 無敵の男~」の続編。

前作から色々あってヒロインと共に平和に暮らそうとしていたシャマノフ。
だがそこに元上司が訪れ、特殊部隊が近辺の山岳地帯で消えたので、行方を探ってほしいとシャマノフに頼みこむ。
実は山の中には、武装密輸団が潜んでいた!シャマノフは情報を手に入れ逃げ帰るが、ヒロインが誘拐され上司が重傷を負ってしまう!
怒りに燃えるシャマノフは、敵地に乗り込むことを決意した…!!




正直前作は長くてダレた内容だったし、尺も前作から据え置き、更には前作にあった日本語吹き替えもなくなってしまった。(インターフィルムとアメイジングD.C.のケチっぷりにも困ったもんだ。)
そんな不安材料まみれな中観てみたが、これが意外と良かった!確実に前作よりは面白くなってると思う!

確かに問題はある。尺は相変わらず長いし、おかしい所もある。
良く分からない回想も多いし、特に終盤の展開については良く分からない!!!正直、説明が欲しい(ラストシーンは変な躍動感に溢れていたが。)

だが、つまらないかというとそうではなかったるする。とりあえず208分間、苦痛を感じずに観ることが出来たのだ(今回は途中で休憩を挟んだことが大きいかもしれないが)。それどころか面白いと思えるシーンさえあった!!これは200分で地獄のようだった前作に比べると大きな進歩だ!!!

何といっても、アクションが前作よりもグッと良くなった上に、数が増え、ダレるシーンが減ったのが大きい!!!!

特に前半のラストで展開される大銃撃戦や、後半の前半で展開される要塞攻略戦は見ごたえあり!!!
大銃撃戦では、主人公が真正面から乗り込み、敵に明確なヘッドショットをお見舞いしまくる!主人公に弾はかすりもせず、正に無敵状態!!!
銃撃戦の後の大量の死体を全部主人公一人で築き上げてしまう!!!

要塞攻略戦では敵の要塞をズカズカ進み、敵を倒し手榴弾を奪う。それを部屋という部屋に投げ入れまくる!!!!爆発と共に中の人が吹っ飛ぶ!!!正面から来る敵も冷静にヘッドショットをぶち込み、近くの敵もナイフでブッ刺したりと完全無双!!!!
さらに監視カメラやサーモグラフィーを見事に切り抜けたり、暗闇を使って同士討ちをさせたり、暗闇で銃撃戦までやってのけてしまう!!!
もう完全に無敵じゃねぇか!セガール御大に片足突っ込んでるぞ。

他にも指にはめて使う針で敵を刺し倒したり、住宅地をパルクールのように駆け回ったり、しまいにはプレデターの如く気付かれずに敵を抹殺したりとアクション面は大幅にパワーアップしてました。(何度も言うが同国のスーパーヒーローチームは本当に見習え。)

その一方でヒロインを通して敵のえげつなさを描いたり、後半傭兵軍団が何故か殺し合い同士討ちしたりと物語は段々カオスになっていく。

特に最後、生き残った兵軍の最後の一人と主人公が出会うシーンからはもう完全に理解不能!!!もうどういう話なのか分かんなくなる!
オマケにラスト5分前になっても終わりそうにない!どうすんだよ、と思ったが一応ちゃんと終わって一安心。

というわけで(どういうワケだよ!)、ストーリー面はおかしなところが多くなったが、アクション満載な内容で中々楽しめた。

とりあえず、ドンパチ好きならそれなりに楽しめると思います。ストーリーは終盤よく分かんないけど…。(誰か詳しく教えてください。)

個人的には中々面白かったので続編とか出ないかね。(流石に邦題は「怒りのアフガン」とかではないと思うが。)