2人の男子高校生がひたすら喋るだけ。菅田将暉くんが大好きなので観に行ったものの正直映画としては期待していなかったのだけど、これがもうとても面白かった！瀬戸と内海の2人が最高に愛おしくて、もう2人がいる川沿いまでもが愛おしく思えてしまう。
本当にしょうもないことから、唐突にヘビーな話題が飛び出したり、会話の感じもなんだかリアル。青春に無駄話は不可欠だし、無駄話こそ青春だったんだなあ、と、もう戻れない高校生時代を思い出してしまいました。
場所もほぼ変わらず、2人がただただ喋っているだけの作品なのに全く飽きないし、それどころか「もうずっとこの2人を観ていたい、まだ終わらないで…！」という気持ちにさせられるのがすごい。監督や脚本はもちろんのこと、主演2人の力量によるところも大きいと思う。
どの場面を取っても可愛さに溢れている瀬戸の愛おしさは言わずもがな、一見捻くれ者な内海の可愛さも半端じゃない。瀬戸の誕生日を祝うところなんて最高。どういう顔をしてあのメガネを買ったんだろう、どういう気持ちでガシャポンしたんだろう、大道芸人に何て言ってお願いしたんだろう……考えるだけでもう愛おしさが込み上げる。
くだらないことを話せる相手がいるだけで、世界が色づく。何かに一生懸命にならなくたって、毎日同じ場所で、同じ相手と、くだらない話をして、笑って、泣いて、時に怒って。たったそれだけのことで、青春はきらめく。
@ユジク阿佐ヶ谷
