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劇場版 艦これのNowLoadingのレビュー・感想・評価

劇場版 艦これ(2016年製作の映画)
3.5
 本日の一本。プロフィール写真が「夕立」であるように僕自身が艦これファン「提督」であることを前提に話をしたい。

 正直な話、TVシリーズのガッカリ感は半端ではなかった。嫁艦「榛名」のノーテンキさに視聴した際には頭を殴られたような衝撃があった(俺の知ってる榛名じゃない)し、カレー回除けばこれでよかったのか?という中途半端さがとても残念な出来の可哀想なアニメであった。

 しかし本作はそんなつまらない艦隊戦をしっかりと本来の艦これとしてアニメーションに落としていると感じられる。特に初戦の重巡艦隊の夜間戦闘は迫力満点で劇場鑑賞の際はとても興奮した。敵深海棲艦の破壊グラフィックも爽快感がある。ゲームだとドカーン、終わり。という感じなので。

 なりよりいるかいないか分からんようなキャラである妖精さんがしっかりと存在し、脇役として気持ちいい程に活躍している。これは本映画にしかない強みでこれだけで高評価を付けたくなる。(現状の艦隊これくしょんでは再生産の可能な艦娘よりもワンオフモデルで再生産困難な妖精さんこと「装備」の方が貴重な人材である)

 ストーリーとしては艦これの一つの区切りでもあるし、深海棲艦とは、艦娘とはなにかっていう話には当然なる。そんなのいいからもっとドンパチやれやって気持ちもあるが、このあたりは納得は出来る。「如月」の取り敢えず沈めとくか的な退場劇とは一転して話にしっかりと食い込むところは良いところだと思う。しかし本作でしか聞けない佐倉綾音の苦悩するシーンは観るたびになかなかこうたまらんものがある。普段はハツラツキャラばかりだからなのか。

 しかし映画鑑館で本作を鑑賞してからもう6年かよ。年月の経つことのなんと早いことか。待ち焦がれてようやく新作が帰ってくるのだ。「いつかあの海で」はどんな結末であろうともしっかりと見届けていきたい。(アニメの出来で艦これコンテンツの未来が決まる。鎮守府ノ興廃コノ一戦ニアリだ)
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