タミキーリ

僕はナポリタンのタミキーリのレビュー・感想・評価

僕はナポリタン(2014年製作の映画)
4.6
「愛と銃弾」のマネッティブラザーズが、2013年に撮った作品。
こちらもナポリが舞台となっている。

主人公の設定が物語のキモになっていて、
音大出身コネ入社で、事務方だったのにマフィアへの潜入捜査を命じられる、ナポリっ子なのにナポリ嫌いなパコ。

彼がピアノの腕を見込まれて、捜査のためにナポリで人気のバンドに潜り込む。
馴染むどころか、ちょいちょい「浮いて」いるのが可笑しい。

笑いと、様々な映画オマージュを織り交ぜつつ、クライマックスのセッラカーネとの対決は(少しだけ)ハラハラする。

パコがロッロへ次第に心を寄せていく心情を描き、ロッロも悪ガキのイメージよりも音楽を愛していることがわかる。
ロッロが気持ちのいい奴!
なにしろ、携帯へひっきりなしにかかってくるファンからの電話に、ちゃんと1人ずつ対応してるし、ご当地アイドルも大変なお仕事…。

タランティーノ作品など好きなら、楽しめる作品だと思う。