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気まぐれ渡世のakrutmのレビュー・感想・評価

気まぐれ渡世(1962年製作の映画)
3.2
射撃の名手である故に殺人犯として警察にマークされながらも、赤ちゃんを残して父親が殺されるところを偶然目撃した男性が犯人探しに乗り出す姿を描いた、西河克己監督のコメディ・アクション映画。

とても不思議な映画である。何が不思議って、アイテムの組み合わせが。拳銃、赤ちゃん、(カソリックの)シスターという組み合わせから、どのようなストーリーが想像できるだろうか。

これらのアイテムをかなり強引に結びつけた、ある意味で薄いストーリーなのだが、そんなことはものともしないコメディでアクションな演技が光っているのが、主人公の男性を演じた宍戸錠。悪役ではない終始とぼけた風情も似合う宍戸錠が赤ちゃんとともに活躍する、宍戸錠のための映画であると言っても過言ではなく、宍戸錠ファンには必見である。でも、芦川いづみ目当てで鑑賞した自分には、ちょっと物足りなさが残った。

・シスターを演じても、清楚で綺麗な芦川いづみに萌える。椅子に縛られる芦川いづみにも萌える。
・刑事(捜査一課長)役の加藤武が、「よし、わかった!」と今にも言いそうで萌える。
・平刑事役の藤村有弘には萌えないが、どこか悪巧みしていそうで気になってしまう。
・映画の冒頭でクレー射撃場のシーンが出てくるが、この時代には東京の街中にこんな室内射撃場があったのだろうか。
・香月美奈子が使う、おもちゃのようなでかいトランシーバーに笑う。
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