かめ

マグニフィセント・セブンのかめのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
4.0
日本の公開は2017年の1月の様だが、何で原題の「The Magnificent Seven」をカタカナ読みした訳の分からない邦題つけてるのか。
何で「荒野の七人」じゃないのかな。

「トレーニング デイ」の監督アントワーン・フークアとデンゼル・ワシントン、イーサン・ホークが共演。
それに今売れに売れているクリス・プラットが、おいしい役で絡んでる。
アントワーン・フークア監督は、「ザ・シューター/極大射程」、「エンド・オブ・ホワイトハウス」、「クロッシング」、「イコライザー」、「サウスポー」と骨太の佳作アクション作の多い僕の好きな監督。
デンゼル・ワシントンは「イコライザー 」で、イーサン・ホークは「クロッシング」でも、この監督と組んでいて、息の合った共演者なのだろう。

映画自体は、久々に正統派で、古い言いかただけど、血わき肉おどるという表現がぴったりの作品。
誰が見ても文句なしの悪者が出てきて、平和に暮らしていた人たちから土地を奪い、正義のガンマンたちと村人が立ち上がって、仲間を失いながらも、悪者を徹底的に退治する。
前半イライラで、中盤ドキドキ、最後にスッキリというストーリー。
理屈抜きで勧善懲悪を楽しむ映画。
そのストーリーにピッタリのデンゼル・ワシントンの起用。
ちょっと髭が気になったけれど、彼のカリスマ性が全面に出ていて、あらためてこの人の作品にハズレ無しを証明した。
それにクリス・プラットのちょっととぼけているが、最後はキチンと締める男。
前半影が薄めのイーサン・ホークも、これぞ西部劇という再登場を飾り、しかもその終わり方もカッコよかった。
他の四人の個性的なキャラも、それぞれ目立ちながらも出しゃばらず、いいバランスだった。

最後に、観る前に、七人の内に誰が命を落とすのだろうと予想していたが、当たったのは一人だけだった。

http://blog.goo.ne.jp/kame_usagi/e/64929ee1ec659b229a3aa0bf1189fb0b
かめ

かめ