平田一

マグニフィセント・セブンの平田一のレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
5.0
時代背景を調べておくと、もっと深く楽しめる。

奴隷制度撤廃から、南北戦争、強盗貴族(ロバー・バロン)、インディアンの大量虐殺(アンティータムの戦いなど )…とにかく知ると、絶対唸る。

映画館で観たときは、背景が分からなくても、楽しいことは楽しかった。強いものへ弱いものが挑むというのが好きだから。

たまたまボクがとある事情で調べる機会があったときに、背景を色々調べて、それから観たからスゴく唸った。

強盗貴族台頭は、鉄道路線の開拓に躍起になってた頃らしく(この辺りはジョニー・デップの『ローン・レンジャー』を観るのがオススメ)、先住民の土地を奪って、入植者をそこへ入れた(つまりボーグに脅迫されてた、住民たちはその一人。劇中での"ホームステッダー"というのはそういう意味)。とてもグレーな背景だけど、ボーグはさらに鉄道路線と利益の為に退去を迫る。つまり悪に悪を重ねる、究極のサイコ野郎で、病的なまでに利益を欲し、成り上がりに執着してる(本人的にも事情はあろうが、相当の悪逆だけどね)。

こういう事情を知ると、もっと映画に燃えてける。されてることは今と何ら変わっていない非情無情。弱者が知恵で、悪しき者へと戦いを挑む気概。7人のアウトローのふざけあいから、本気の決戦(特にファラデーを"グリロ"と罵るツンデレメキシカン、(*^ー゚)b グッジョブ!!)。もっと色々語りたいけど、語彙力無いからこれが限界wとにかく知るともっともっとこの映画は楽しく観れる。

フークアはボクにとって好きな映画作家の一人。これはそんな監督作でスルメのような映画でした(要は噛めば噛むほど良い)。

4KBlu-ray、お金貯めて買わなきゃな(対応テレビ無し。いつ買えるか分からんが)!
平田一

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